鏡を見るたびにため息がでる人へ。目もとのしわに有効な対策
寒い季節になると目もとのしわが気になる、加齢によるしわで思い切り笑えない、という方もいるかもしれません。目もとのしわは、乾燥や加齢による皮膚の変化によって起きると考えられていますが、深くなる前に防ぐこともできます。
今回は、目もとにしわができる理由やクリニックでしわを改善する方法などについてわかりやすくまとめます。
目もとにしわができる4つの理由
目もとにしわができる理由は、目もとの乾燥や加齢が原因となることが多いです。しかし、他にも普段の習慣やメイクなどによって知らない間にしわをできやすくしている可能性があります。ここでは、目もとにしわができる4つの理由をあげてみます。
目もとの乾燥
目の周りの皮膚はとても薄く、他の部分に比べて乾燥しやすいといわれています。また、皮脂腺や汗腺もないため、顔全体を保湿していても目もとだけ乾燥していることもあります。紫外線や効果の高い日焼け止めなども、目もとの乾燥の原因になる可能性があります。
加齢
年齢を重ねるとともに、肌に乾燥や紫外線によるダメージが蓄積され、しわができやすくなります。肌の新陳代謝も低下傾向になるので、コラーゲンなどの皮膚のハリを保つ成分も減少し、支えきれなくなった皮膚がたるみ、しわとなります。乾燥によってできたしわよりも、加齢によるしわの方が改善しにくいといわれています。
目の疲れ
パソコンやスマートフォンなどを1日中見ているという方はいないでしょうか。まばたきの回数が減ることによって目の疲れを引き起こし、目の周囲の血流も悪くなります。血行不良が起きると老廃物が目の周囲にたまり、たるみやしわの原因になると考えられています。
アイメイク
アイシャドウやアイライン、マスカラ、アイプチなど、目もとに毎日のようにメイクをしていると皮膚に負担がかかっていることがあります。アイメイク用のクレンジング剤でないと落とせないものもあり、きちんと落とせていないと色素沈着し、クマの原因となります。
また、アイメイク用のクレンジング剤の中には合成界面活性剤が配合されているものがあり、肌のバリア機能を破壊し、目もとの乾燥を引き起こします。目を大きく見せるためのメイクもよいですが、結果的にしわの原因を作っている可能性もあるので要注意です。
自力で目もとのしわを改善する方法
目もとのしわは、乾燥や加齢、血行不良、アイメイクなどによって起きるといわれています。自力で目もとのしわを改善する方法としては、目もと専用の化粧品を使用したり、毎日の生活習慣を改善することがあげられます。乾燥によるしわに対しては、目もと専用の化粧水やアイクリーム、美容液などを使用し、保湿を心がけるようにしましょう。
眼精疲労や睡眠不足が続いていると考えられる方の場合には、パソコンやスマートフォンを見る時間を短くすることを心がけ、夜はよく寝るようにするとよいです。レンジで温めたホットタオルを目に乗せて、その後に冷たいタオルを乗せてみると目もとの血行改善に役立つことがあります。
毎日の過剰なアイメイクとクレンジングも目もとの乾燥を引き起こし、しわの原因となります。時にはアイメイクを控えめにしてみるのもよいです。また、合成界面活性剤が含まれていないようなアイメイクリムーバーを使用するのもよいでしょう。
ただし加齢が原因と考えられるしわは、自力ではなかなか改善しないことも多いので次に紹介するようにクリニックに相談してみるとよいかもしれません。
クリニックで目もとのしわを改善する方法
目もとの乾燥や血行不良が原因となっているしわであり、なおかつまだ浅いものであれば自力で改善できることもあります。しかし、加齢によるものや、すでに深いしわになってしまったものは、自力で元に戻すのは難しいこともあります。そのような場合には、クリニックでしわを改善する方法を試してみるとよいでしょう。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、人間の体内に存在する物質で肌のハリを保つ成分です。人工のヒアルロン酸を注入することによって気になる部分のハリを取り戻し、しわを改善する治療法です。ヒアルロン酸は徐々に体に吸収されるため、定期的な注射が必要になります。しかし、手軽にできて、手術のような傷もできないことが利点です。
W-PRP脂肪幹細胞注入
W-PRP脂肪幹細胞注入とは、自分自身の血小板と脂肪を気になるしわの部分に注入する治療法です。血小板と脂肪幹細胞を同時に注入するため、脂肪の生着率が高まり効果の持続が期待できます。
ボツリヌストキシン
ボツリヌス菌が産生する成分を注射することによって、筋肉の動きを抑えてしわを改善する治療法もあります。注射をしてから数日後にはしわのない、ハリのある肌を実感できます。ただし、ヒアルロン酸と同様に効果の持続期間は数か月なので定期的に注射をする必要があります。
ウルセラアイ
ウルセラアイとは、皮膚の浅い所に超音波エネルギーが到達することによってしわを改善する方法です。ウルセラでの照射の仕方を工夫し、目の下のしわやたるみ、クマなどの改善を期待できる治療法をウルセラアイとよんでいます。
ウルセラ
ウルセラはレーザー治療の1つで、超音波を使用し皮膚の土台となっている層(SMAS層)まで作用し、しわを改善します。
W-PRP療法
W-PRP療法とは、自分の血液に含まれる血小板と白血球を遠心分離によって取り出したものを気になる部分に注入する方法です。血小板には、細胞に刺激を与える成長因子が含まれており、そのはたらきによってしわが改善するといわれています。
PRP療法
自分自身の血液中に含まれる血小板のはたらきを利用した治療法です。血小板には細胞の傷を改善するはたらきがあり、それを気になる部分に注入することによりしわの改善効果を期待できます。
サーマクールアイCPT
サーマクールアイCPTは、目もと専用のレーザー治療です。加齢とともに弱っていくコラーゲンにはたらきかけ、収縮させることでしわを改善します。
おわりに
目もとのしわは、鏡を見るたびに容姿の自信をなくす原因になることもあります。乾燥や血行不良によってできたばかりの浅いしわは自力で改善することもありますが、慢性的な乾燥や加齢などによってできた深いしわは自力で治すのは難しいでしょう。
クリニックでは、しわに対してレーザー治療や注射による治療など多くの方法から自分に合うものを選択できます。持続時間や改善効果などを比較し、自分のしわにどれが最も有効か医師に相談することで、悩みを解決できるかもしれませんよ!
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