気になるニオイは治療できる！わきが治療最新事情 ｜美容外科・美容皮膚科ならラミュー・中央クリニック

気になるニオイは治療できる！わきが治療最新事情

Tweet

体の気になるニオイといって筆頭にあがるのは「わきが」ではないでしょうか。一方で、自分のわきがに気づいている場合はまだ対策のしようがありますが、気付いてない場合は悲惨です。周りがわきがのニオイをひたすら気にしなければなりません。

そんなデリケートな問題であるわきがの治療方法も日々進歩しています。わきが治療の最新事情をご紹介します。

ニオイはどこから？――改めて「わきが」とは

人は汗腺から汗を出しますが、この汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」という2種類があります。このうちアポクリン腺は、わきの下や陰部、肛門などの部位にある汗腺で、ここから出る汗は白っぽく粘り気があるのが特徴です。

この汗には、たんぱく質や脂質、アンモニアなどの成分が含まれています。これらの成分は皮膚の表面の常在菌によって分解されますが、この分解で鼻につく独特のニオイが発生するのですが、これが「わきが」の原因です。「腋臭症（えきしゅうしょう）」とも呼ばれます。

わき毛が生えていると、汗をとどめてわきの下の湿度を高めてしまうことで、細菌の繁殖を助けてより強くにおってしまうこともあるでしょう。また、汗に皮脂が混ざり合った場合も、ニオイは強くなってしまいます。

どうしてわきがになるの？

このアポクリン腺は誰でももっているものですが、全員がわきがとなるわけではありません。その違いは、アポクリン腺の数や大きさが関係しています。一般的に、わきが体質でニオイが強い方の場合、アポクリン腺の数が多かったり、1つ1つが大きい傾向にあるのです。

このアポクリン腺の数は生まれたときに決まっており、あとから増えることはありません。ただし、わきがの症状がどの程度強くなるかはアポクリン腺の働きがどの程度活発であるかにもより、食事や生活などの影響を強く受けます。

近年では、日本の食文化も欧米に近くなりました。そのため、肉や高脂肪の食べ物をよくとることでアポクリン腺や皮脂腺の働きが活発になりやすいです。そしてそれが、ニオイに影響していると考えられます。

わきが対策――デオドラントから治療まで

わきが対策には、大きく分けて2つの選択肢があります。「ニオイを少なく抑えること」と「アポクリン腺を取り除くこと」です。ふだんはそれほど気にならない程度のニオイであったり、ニオイが限定的である方の場合は、ニオイを抑えることを考えましょう。

まず、かいてしまった汗はこまめに拭き、清潔を心がけてください。わき毛や衣類はニオイの拡散や、「ニオイ菌」といわれる雑菌の繁殖につながります。できればわき毛は剃って、衣類も着替えや消臭加工をするといいでしょう。

雑菌の繁殖防止対策としては、ミョウバンスプレーが安全性が高く、安価な方法です。殺菌作用のあるミョウバンを水で溶いてわきの下にスプレーすることで、皮膚表面の雑菌の繁殖を抑え、ニオイの発生を抑えることができます。そのほか、わきがクリームなどの製品もあります。

強いニオイに悩む方の場合は、汗を出すアポクリン腺を手術で取り除く根本治療という選択肢を検討しましょう。前述のとおり、わきがのニオイはアポクリン腺の数に影響を受けており、ニオイが気になる方の除去手術を見てみるとアポクリン腺が集中しているケースが多いようです。

手術は、わきの下を切開して取り除くほか、特殊な医療器具を使ってアポクリン腺を取り出したり吸い出す方法などさまざまな方法がありますが、いずれもメスを入れて皮膚を切除することになります。肉体的にはもちろん、精神的にも負担の大きい方法といえます。

注目の「切らない治療」とは？

そのような「切る治療」に対して、最近では「切らない治療」も出てきました。それが「ビューホット治療」です。ビューホット治療とは、医療器具である極細の針から高周波を出すことで皮膚に熱を加え、わきの下のアポクリン腺を熱で凝縮します。これによって、ニオイの発生を抑えることができるというわけです。

熱を加えるといっても、皮膚は冷却装置で守られており、痛みや負担は最小限ですみます。多くのケースでは治療も20～30分程度と短時間で終わりますし、ほとんど副作用もなく、メスも使わないため傷あとも残りません。入浴制限もなく、日常生活のなかで治療することが可能です。

長年ニオイに悩んできたけれど、体に負担もかけたくないし、手術はこわい……という方はたくさんおられます。そうした方の負担を少しでも軽くするために開発されたのがビューホット治療であり、多くのクリニックで導入されている医療行為です。

おわりに

欧米では70％から100％に近い人がわきが体質ですが、日本人の場合は10％程度とされています。そうした人のなかでいわば少数派だからこそ余計に目立ってしまい、コンプレックスとなってしまうというわけです。

しかし、そのわきがは、いまや低負担で治療することができます。まずはクリニックに行き、気軽に診察やカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。