ノルレボ錠とは
妊娠は「排卵」「受精」「着床」の過程を得て成立しますが、ノルレボ錠はこのうち「受精」と「着床」を抑制する働きを持つ、厚生労働省が認可した緊急避妊薬です。
72時間以内であれば高い確率で妊娠を防ぐ効果が得られる一方、72時間を過ぎると妊娠を防ぐ効果が薄れてしまいます。
そのため「避妊していない性行為における望まない妊娠を防ぐ」ためには、出来るだけ早く服用する事が大切です。中央クリニックではノルレボ錠を希望する患者様に対して、出来るだけ早い処方を心がけているので、是非ご相談ください。
1ノルレボ錠がおすすめの方
- 避妊に失敗又は避妊を忘れてしまったと、後悔している方
- 妊娠を望まない方
2ノルレボ錠の特徴・メリット
- 72時間以内の服用で、受精と着床を防ぐ
- 厚生労働省と世界保健機関が認めた、高い効能性
3ノルレボ錠の詳細
ノルレボ錠は厚生労働省が製造販売を認可している、緊急避妊薬です。その効能性の高さからWHO世界保健機関でも必須医薬品に指定されている、世界中で愛用されているピルです。
ノルレボによる緊急避妊効果
妊娠は「排卵」→「受精」→「着床」と言う経過を得て成立しますが、ノルレボ錠はこのうち受精と着床を抑制して、「避妊していない性行為における、望まない妊娠を防ぐ」働きがあります。そのため、性行為後から着床するまでの間、72時間以内にノルレボ錠を2錠飲む事で妊娠を防ぐ効果が期待出来ます。
72時間を過ぎても120時間以内であれば妊娠を防ぐ効果は続いていますが、72時間を過ぎると時間毎に効果は薄れていきます。そのため、性行為をした後はなるべく早い服用が望ましいですが、ノルレボの避妊率は100%ではないのです。
とはいっても、ノルレボ錠を72時間以内に服用した場合、妊娠率(緊急避妊が失敗する確率)は全体で1.1%程とごく僅かです。しかし、排卵日付近の妊娠しやすい日は15%、72時間を過ぎて服用した場合の排卵日付近に至っては、妊娠率が30~40%まで上昇します。また、ノルレボ錠は中絶薬ではないので、着床が成立した後に妊娠を止める効果はありません。
4ノルレボ錠を服用した後の生理について
ノルレボ錠を服用してから次の生理が来るまでの期間は、ノルレボ錠を服用した時期が排卵前か排卵後かによって変わります。排卵前にノルレボを服用した場合は、生理予定日より早く生理が始まります。
多くの方は服用後1週間で生理が来ますが、この生理はピルによって強制的に起こされた偽の生理なので、本当の生理ではありません。そのため、排卵日前にノルレボ錠を服用すると、偽の生理と本物の生理が、1ヶ月に2回起こります。
対してノルレボ錠を排卵後に服用した場合は、通常の生理予定日付近に生理が始まります。この場合、偽の生理と本物の生理が同時に来ているので、人によっては通常の生理よりも出血が多いケースが見られますが、異常ではないので安心してください。そして排卵前、排卵後に服用した方共に、翌月の生理からは通常通りに戻ります。
生理症状が起きない場合
ノルレボを服用した後は1~4週間以内に生理症状が起こるので、その時期を過ぎても出血が無い場合は妊娠している可能性があります。しかし、心理的要因が原因で遅れているとも考えられるので、生理予定日の1週間後に妊娠検査薬を試して、妊娠の有無を確定させる事をおすすめします。
また、生理予定日付近に出血があった場合でも、出血量が極端に少ない場合は着床出血の可能性が考えられます。この場合も妊娠検査薬を試して、妊娠しているか否かをハッキリさせる事を推奨致します。ちなみに、着床後に緊急避妊薬を服用していたとしても、胎児の発育に影響が出る事はありません。
5ノルレボ錠の副作用•リスク
・吐き気、嘔吐
・頭痛
・乳房の張り
・不正子宮出血
・倦怠感、傾眠
・下腹部等の胃腸障害 など