3ピアス穴閉じ・裂傷修正の詳細
拡張して大きくなったピアス穴や、重いピアス等で避けた耳たぶは、遠目から見ても目立ちます。中央クリニックでは、そうした目立つピアス穴を「穴を塞ぐ」「耳たぶを整える」事で、目立たなくする施術を行っております。
ピアス穴閉じ・裂傷修正を行う時期
人間の身体には自然治癒力が備わっているので、ピアスを完全に付けなくなった後は段々と穴が小さくなります。しかし、完全にピアスを付けていない状態で半年過ぎた後に残ったピアス穴は、それ以上小さくなる事はありません。
ピアス穴をある程度小さくしてから形成する事で「仕上がりが綺麗になる」メリットが得られるため、拡張した穴は、ピアスを外して半年程してからの施術が望ましいです。
(ただし、裂けた耳たぶが自然治癒力によって繋がる事はないので、避けた耳たぶに関しては半年待つ必要はありません。)
また、裂けた耳たぶを修正する場合、施術後に縫合跡が残ります。そのため、就職や結婚式等、何らかの理由があって耳たぶを修正したい方は、施術直後に行事があると縫合跡で違和感を持たれてしまう可能性が考えられます。この縫合跡も時間と共に馴染んでくるので、より自然な耳たぶを希望するのなら、希望する当日1ヶ月以上前には施術を終了させると良いです。
ピアスの穴閉じ
ピアスの重みや拡張によって広がった大きな穴を閉じる場合は、穴の内側の表皮を少しだけ切除した後、穴を閉じるように皮膚を重ねて、表と裏の両方から縫い合わせます。
時間の経過と共に表皮を切除した皮膚と皮膚がくっつく事で、広くなったピアス穴を小さく縮小する事が出来る、自然治癒力を利用した無理の無い施術方法です。しかし、穴が大きすぎて皮膚を縫い合わせた際にひきつれが生じると医師が判断した場合は、W形成術に変更となるケースもあります。
ピアスによって耳たぶが裂けてしまった
拡張やピアスの重み、ピアスが引っかかる等が原因で、皮膚が切れて耳たぶが2つに別れてしまった場合、避けた箇所の皮膚は比較的早い時期に再生されます。そして皮膚が作られた後は、裂けた耳たぶが自然にくっつく事はないので、裂けた耳たぶの修正には形成施術が必要となります。
当院では下記の3つの方法で、そうした切れた耳たぶを修正致します。
直線法
裂けたところに添って皮膚表皮を薄く切り、真っ直ぐ縫い合わせる方法です。比較的簡単な施術ですが、裂けた部分が長いと、縫合箇所にひきつれやしこりが生じます。そのため、裂けた長さが短い、比較的軽い症状の方に適した施術です。
Z形成術
Z形成術は、裂けたところに添って皮膚表皮を薄く切った後、2つに分かれた耳たぶを糸がZ型になるよう、ジグザグに縫い合わせます。ひきつれやしこりが生じにくい、昔から行われている歴史のある施術方法です。
W形成術
裂けたところに添って皮膚表皮を薄く切った後、2つに分かれた耳たぶを、W型になるように耳の縁と傷口を往復させて、ジグザグに縫い合わせます。W形成術はひきつれやしこりが生じにくい上、裂けた長さが長い、耳たぶに厚みがある等、あらゆる耳のあらゆる症状にも対応する事が出来ます。それでいて立体的な歪みもカバー出来るので、3種類の中で、半年後の傷跡が一番綺麗に仕上がります。
ピアス穴閉じ・裂傷修正の痛みとダウンタイム
中央クリニックでは、全ての施術に局所麻酔を用いるので、施術中の痛みはありません。麻酔が切れた後はジンジンとした痛みを感じるケースが見られますが、処方した痛み止めを服用いただく事で、痛みは融和されます。
その後、縫合までは耳たぶを弄る、引っ張る等、耳たぶに刺激となる行為は避けてください。縫合部分を濡らさないよう、耳キャップを付けていただければ、シャワーは翌日から可能です。傷口の経過が順調であれば、術後7日程で抜糸となります。