大人よりデリケートなことも……子どものわきが治療を考える ｜美容外科・美容皮膚科ならラミュー・中央クリニック

大人よりデリケートなことも……子どものわきが治療を考える

わきがといえば、夏場に成人男性の脇からツーンと臭ってくるものというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。また、最近では女性でもわきがに悩む方が増えています。

一方、わきがの悩みは大人の専売特許ではありません。近年は子どもにも増えているのです。そして、子どもだからこそ、よりデリケートな悩みに発展してしまうこともあります。

そこで今回は、親から働きかける子どものわきが治療を考えてみましょう。

増えている子どものわきが

脇の下には「アポクリン腺」という汗腺があり、この汗腺から分泌される汗が原因で起こるのが「わきが」です。つまり、このアポクリン腺が多かったり働きが活発であるほど、わきがが起こる可能性が高まるということになります。

そして、このアポクリン腺が増加・活発化しはじめるとされているのが、思春期を迎える第二次性徴期。子どものわきがもこのころから発生してくるといわれています。

近年は子どもの発育が非常によくなり、アポクリン腺の発達も低年齢化が進んできました。このような背景もあり、小学校高学年くらいからわきがの悩みをもつことも珍しくないのです。

小さい子どもの場合は、においが原因でからかわれたり、いじめに発展することも少なくありません。周囲の子から何気なく指摘されてはずかしく思うこともあるでしょう。

そしてこのような出来事は、子どもの心を深く傷つけてしまいます。そうならないよう、親が子どもの心理面・身体面の両方からケアしなければなりません。

まずは子どもの気持ちのケアを

思春期を迎える時期にある子どもの気持ちは複雑です。ましてや自分のにおいの話題であれば、その話し方1つで傷ついたりコンプレックスをもってしまうこともあるでしょう。

まずは子どもの心理面を重視し、子どもが必要以上にはずかしく思うことなく、親をはじめとする周囲の人間にその悩みを相談できるような環境づくりを心がけてください。

子どもが自分の悩みや気持ちを打ち明けやすいと感じられるようにするためには、子どもが話をしようとするときにはきちんと聞いて、子どもの気持ちや考え、状況を理解することです。親としての考えもあるかもしれませんが、押し付けは禁物と思いましょう。子どもが自ら話そうとするまでそっとしておくといった対応も。

そのうえで、子どもの悩みに適切に向かい合うためには、親自身がわきがの知識をきちんと理解することがとても大切です。わきがは遺伝することもあり、もしかしたら親御さん自身もわきがで悩んでおられるかもしれません。

わきがのことをよく知らないという方は、口コミや思い込みに左右されず、正しい知識を得てにおいのケアや治療を考えてくださいね。

子どもも受けられる治療法を検討しよう

心理面を考慮しながら、身体面のケアも行わなければなりません。子どもがわきがで悩んでいたら、まず基本的なにおい対策として、制汗剤やミョウバン水などを使うことを考えるといいでしょう。

ただし、親が対策を用意することで、子どもが「自分はくさいんだ」と思ってしまう可能性もあります。それまでの状況を考え、子どもがショックを受けないような用意の仕方を考えたいものです。

根本的ににおいを断つなら、クリニックなどの医療機関でわきがの治療を受けるという選択肢もあります。主なわきが治療は、脇の下のアポクリン腺を取り除くことです。大人であれば脇を切開して汗腺を除去するといったことも可能ですが、小さい子どもの体にメスを入れることに不安を感じる方も多いでしょう。

そこで、皮膚を切らない新しい治療方法も開発されています。具体的には超音波を当てて汗腺を破壊したり、高周波を照射して汗腺を凝縮させるといった治療です。さらに、そのハイブリッドの治療もあり、少ない回数で効果を実感しやすい、治療時間や回復までのダウンタイムも短く済む治療となっています。

治療を受けようとする場合には、そのリスクや安全性を親がきちんと確認する必要がありますが、決める前に子どもの意思を必ず確認することも需要です。治療の内容を子どもにわかるように説明し、その理由や得られる効果などを話したうえで、子どもの気持ちを聞きましょう。

不安や疑問があれば、まずは医師のカウンセリングを受けてみるという方法もありますよ！

おわりに

大人でも、においの悩みはデリケートなものです。繊細な感情をもつ思春期の子どもであれば、その悩みはさらにデリケートになり、親であっても打ち明けられないという場合も多いでしょう。ましてやそれがいじめに発展するようなことがあれば、一人で心の中に抱えてしまいがちです。

しかし、わきがというのは治療で改善できます。そのことを子どもに知ってもらうことができれば、気持ちは軽くなるかもしれません。親がわきがに対する知識をきちんと理解していれば、子どもに対しても適切なアドバイスができるようになります。

治療を受ける場合には、信頼できるクリニックを選ぶことが非常に重要です。きちんとした施術をしてくれるクリニックであれば、必要な治療は一生に一度で済みます。

子どもと相談しながら情報収集を行い、そのあとの進み方を一緒に考えていきましょう。