膣の締まりが悪くなった?原因と対策を知ろう


「最近、あそこの締まりが悪くなった気がする……」なかなか人に相談しづらい悩みです。

そもそも膣の締まりというのはどういうメカニズムで起こるのでしょうか。原因を知れば対策が見えてきます。

膣の締まりはこんな原因でゆるくなる

女性の膣の締まりとは、女性器である膣の締め付け具合、膣の中の圧力のことです。膣圧ともいわれ、一般的に膣圧が高いほうが男性は気持ちがいいとされます。

そんな膣の締まりは、いろいろな原因でゆるくなるのです。

加齢

年を重ねると、少しずつ筋肉は衰えて、皮膚に弾力を与えていたコラーゲンも減っていきます。肌のハリがなくなったり、顔や二の腕などのたるみが目立つようになるのは、このためです。

同じように、膣の周辺にある骨盤底筋も、加齢によって衰えていき、これによって膣がゆるんでしまいます。

出産

妊娠すると子宮が大きくなり、そのなかで胎児が少しずつ育っていきます。それを支えているのが骨盤底筋や膣周辺の筋肉です。

少しずつ増えていく重みに耐える負担は日々蓄積され、分娩を迎えると赤ちゃんを生むために大きく引き伸ばされることになります。時間が経つと筋肉は元の状態に戻っていきますが、伸びたまま戻らないと膣の締まりが悪くなるのです。

生活習慣

日頃から前傾姿勢をとっていると、膣やおしりの周りの筋肉が働きません。使われない筋肉はどんどん衰えていき、膣のしまりも悪くなります。

また、便秘が習慣化すると、いきむことが多くなり、骨盤底筋が伸びた状態になる時間が増えてしまいがちです。これも膣がゆるむ原因になります。

肥満

太ってしまって下半身に脂肪が多い状態だと、その重さを支える骨盤底筋や膣周辺の筋肉は、妊娠中と同様に負担を蓄積していきます。それによって、筋肉が衰えやすくなってしまうのです。

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膣の締まりをよくするには

原因を見るとわかるように、膣の締まりを左右するのは骨盤底筋や膣周辺の筋肉です。なかでも、骨盤底筋というのは骨盤の底にあるもので、膀胱や子宮を支えたり、膣や尿道を締める役割を負っています。

つまり、膣の締まりをよくするためには、この骨盤底筋を鍛えて膣にゆるみを生じさせないことが重要です。幸い、骨盤底筋はトレーニングで鍛えることができます。

まずは位置の確認から。左右の手の平を上向きにしておしりの下にしいた状態で椅子に座ります。そこでおしりから太ももの裏をさわると、固い骨のでっぱりがわかります。その間に張っているのが骨盤底筋です。

骨盤底筋トレーニングにはさまざまな方法がありますが、基本的には「締める」と「ゆるめる」を繰り返すという動作になります。その際には肛門や膣を意識すること、それから毎日続けることが大切です。

このトレーニングでは、尿もれの予防や改善といった効果も期待できます。

それから、骨盤底筋や膣周辺の筋肉を衰えやすくしてしまう原因を取り除くことも大切です。せっかく鍛えようと思っても、姿勢が悪かったり便秘が続いたりすると、筋肉疲労を起こし、筋肉が衰えることにつながってしまいます。

そうなれば、膣のゆるみは目前です。気をつけたいところですね!

治療で改善する方法もある

普段からそのように筋肉をきたえたり生活習慣を改善することで膣のゆるみ方は大きく変わります。しかし、さらに改善したいと思うなら、クリニックで治療を受けるのも選択肢のひとつです。

たとえば、「膣縮小術(切開法)」という治療では、膣のゆるみに応じて、膣の入口から奥のほうに至る粘膜や組織を縫い縮めます。これによって、ゆるんでしまった膣を引き締めることができるのです。

トレーニングを続けることでも筋肉の引き締め効果は少しずつ高まりますが、こうした治療であれば短期間の施術でしっかりと引き締めることが可能になります。

手術と聞くと傷跡が残るのではないかと心配になる方もおられるかもしれません。しかし、回復にしたがって手術のあとは自然に消えていきます。

また、もともと入り組んだ部分でもあり、見た目に気になるということも考えにくいでしょう。

おわりに

膣のゆるみに気づくと、女性としての不安や、パートナーに嫌われてしまうのではないかといったプレッシャーにもつながります。しかし、そのゆるみの正体が筋肉の衰えとわかれば、改善することも十分に可能だと思えるようになるのではないでしょうか。

その方法も、トレーニングだけではなく、治療といった方法もあります。1人で悩むことはないのです。

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