3L-カルニチンの詳細
現代人の中には新型栄養失調と呼ばれる、食事量は十分に摂取出来ているにも関わらず、特定の栄養素が足りていないケースが多く見られます。なんとなく身体がだるい、元気が出ないといった不調の多くはそうした新型栄養失調が原因であり、新型栄養失調が続くと徐々に身体の免疫力が落ちて、最終的には大きな心身の病気に繋がる可能性があります。
そうした新型栄養失調の足りない栄養素を補うものがサプリメントです。サプリメントを正しく服用いただく事で、「人間が元々持っている身体の力を高めて、日々の不調を改善」する効果があります。
L-カルニチンの効果
今回はそうしたサプリメントの一つ、L-カルニチンについてご紹介致します。
脂肪酸を燃やす
L-カルニチンは、脂肪酸をミトコンドリア(エネルギー生産を担う成分)に運搬する働きを持つ成分です。基礎代謝や運動によって使われなかった余分なカロリーは脂肪となりますが、この脂肪は2重の膜で覆われた構造をしているミトコンドリアを通過する事が出来ません。
そこで、L-カルニチンがミトコンドリアの2重の層を破ってミトコンドリア本体まで届ける事で、届いた脂肪酸がエネルギーに変換されて再び身体の燃料となって働くようになるのです。その結果、「高中性脂肪の予防と解消」「太りにくい」身体に改善される上、エネルギーを効率良く生み出す事により「スタミナの増強」「筋肉疲労をやわらげる」効果も期待出来ます。
脳を活性化
脳内にあるアセチルコリンは、記憶力や学習能力に深く関係している物質です。L-カルニチンは体内に取り込まれた後、アセチル-L-カルニチンという物質に変化して、脳内に運ばれます。
そして脳内にあるコリンと結合してアセチルコリンとなり、脳内にあるアセチルコリンの量が増加し、「脳の活性化」「老化防止」作用をもたらしてくれます
L-カルニチンを効率良く摂取するために
L-カルニチンは主に動物の赤身に含まれている成分であり、最も多く含まれる羊肉で100gあたり190mg、次いで多く含まれている牛肉の赤身で100gあたり120mg程が含まれています。それに対し、魚や野菜、卵、牛乳にはほとんど含まれていません。
しかし、L-カルニチンの効果を得るためには1日500~1000mg程が必要です。そのため、食品からL-カルニチンを摂取するのは現実的ではなく、サプリメントで効率良く摂取するのが望ましいです。
中央クリニックで処方するL-カルニチン
中央クリニックで処方するL-カルニチンサプリメントは、スイスのロンザ社独自の発酵法によって製造されたカルニピュアという商品から抽出された成分です。余分な添加物で誤魔化していないロンザ社のサプリメントは、カプセル内のほとんど全部が天然型L-カルニチンなので、2粒で500mgの良質なL-カルニチンを摂取する事が出来ます。
また、アメリカでは「GRAS」(安全と認められた製品を示す記号)に認定された上、日本のGMP工場で製造されている、安全性に優れたサプリメントでもあります。
GMP工場とは
GMPはGood Manufacturing Practiceの略で、日本では「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準」が正式名称です。
1980年に厚生労働省のGMP省令によって、
- 1. 人道的な誤りを最小限にする事
- 2. 汚染及び品質低下を防止する事
- 3. 高い品質を保証するシステムを設計する事
この3点を医薬品製造の基盤として、法律で定めました。
サプリメントの中には、「表示してある有効成分が極めて少ない」「効果の定義が曖昧な成分を有効成分として販売している」「製造環境が汚い」といったグレーの商品が存在します。しかし、医薬品と極めて近い基準で製造されているGMP工場で作られたサプリメントは、そうしたグレーの商品とは全く違う、効能性と安全性に優れたサプリメントの証と言えるのです。