本当に効果のあるワキガ対策とは?自宅で気軽にできる8つのセルフケア
この記事でご紹介すること
ワキガの臭いを改善するために、自分でワキガ対策を行っている方も多いのではないでしょうか?しかし、使う商品がたくさんあるために、
「自分に合った商品が分からない」
「手軽にできるワキガ対策を知りたい」
「本当に効果のあるワキガ対策方法を知りたい」
などといった疑問を抱えている方も、いるでしょう。
そこで今回は、そんな疑問を解決するために、自分で行うワキガ対策(以下、セルフケア)について、解説していきます。セルフケアとは対となる「医療機関で行う対策」についても少し触れているので、併せて、参考にしてみてください。
大きく分けて8つある、セルフケア
はじめに、セルフケアについて、確認していきましょう。セルフケアは、8つに大別することができます。
①エタノールを塗布する
ワキガの臭いの元となるアポクリン腺という汗腺(汗が出る器官)から分泌する汗の成分と、皮膚に存在する雑菌が結びつくことにより、ワキガの臭いは発生します。
臭いを気にする多くの方が誤解しがちなことですが、汗そのものは無臭です。汗の成分を餌にした菌が繁殖することで、独特なワキガ臭が起こるのです。つまり、菌を減らすことが臭いの軽減につながることになります。
そこで、おすすめするのがエタノールです。エタノールは、一般的に消毒剤として用いられるため、殺菌効果があります。
塗布して、数十秒で効果が現れるといわれており、即効性が高い対策方法とされています。
人と会う予定があるときや外出先などで臭いが気になる場合は、有効な対策といえるでしょう。
しかし、エタノールを直接肌に塗ることで、アルコールが蒸発するとき、一緒に肌の水分まで奪ってしまいます。結果、肌荒れや皮膚が乾燥しやすくなるなどといった症状が現れる場合があるのです。エタノールを使用する際は、ご自身に合った量を塗布するように注意しましょう。
②脇を丁寧に洗う
十分に泡立てた泡で、脇を丁寧に洗いましょう。特に症状が強くなりやすい夏場は、小まめにシャワーを浴びるようにするようにしてください。
③汗ワキパットを使う
着替えをせずに対策ができるのが、汗ワキパットです。洗って繰り返し使えるものや使い捨てのものまで、さまざまな種類があります。
④ミョウバン水を使う
ミョウバンには、雑菌の繁殖を抑える作用があります。汗が気になるときは、ガーゼにミョウバン水を含ませて脇に塗ったりスプレーをしたりして使用するとよいでしょう。
⑤脇の脱毛をする
ワキガの臭いを軽減させるためには、脇を清潔に保つことが必要です。脇の脱毛をすることで蒸れを防止し菌の繁殖を抑えるなど、衛生状態を整えることができます。
⑥デオドラント剤を使う
殺菌効果や消臭効果の成分が含まれているデオドラントには、臭いを軽減する効果があります。主に、以下のようなタイプの商品があります。
ロールオンタイプ
液体なので、肌にまんべんなく塗ることができます。一方、液剤が汗で流れやすいという特徴もあるため、注意が必要です。
スプレータイプ
脇に噴射するスプレータイプのワキガ対策商品は殺菌効果があり、臭いが広がるのを抑えてくれます。商品の多くが石けんなどの香りを加えてあるので、ワキガの臭いをやわらげる効果もあります。手軽に使える一方でムラが残りやすいので、その点は注意してください。
クリームタイプ
クリーム状なので、脇全体にしっかり塗りこむことができます。ロールオンタイプよりは、汗で落ちにくいという特徴があります。
他にも、殺菌作用のあるエタノールなどが含まれているシートタイプなどもあります。
⑦アロマ配合の商品を使う
アロマなどのエチケットグッズを使うことで、ワキガの臭いとは別の香りが付き、症状をやわらげるまたは軽減することにつながります。
⑧重曹水を使う
ワキガの臭い成分は、酸性です。重曹は酸性を中和するアルカリ性であるため、重曹を使うことで、臭いをやわらげることができます。
具体的な方法としては、重曹を水と混ぜてスプレーとして使用する、お風呂に小さじ1~2杯の重曹を入れることが挙げられます。
医療機関で行う対策
これまでワキガの治療といえば、手術による治療が一般的でした。
ワキガの臭いの大元であるアポクリン腺を除去することから「根本治療」ともいわれ、高い効果が実感できるとされています。しかし、高い効果が得られる一方で、手術により傷跡が大きく残るリスクも問題としてあります。
そのような背景もあり、最近では、手術同様の効果が得られ、かつリスクの少ない「切らない治療」に注目が集まっています。
切らない治療は、手術同等の効果が得れる治療である上に、身体への負担が少なく、日常生活に支障なく、すぐに復帰できるなどのメリットがあります。
切らない治療法の詳しい内容については、別記事「切らないワキガ治療とは?切らない治療を選ぶべき理由と治療成功の秘訣」もご覧ください。
ワキガ対策でよく聞く2つの質問とその答え
- 質問①~ワキガ対策は男性と女性で違うの?
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ワキガ対策は、男性であっても女性であっても、基本的には同じ内容です。ただし、ワキガの臭いについては、次の理由により、男性の方が強くなる傾向があります。
・汗の分泌量が女性より多い。
・女性は比較的、普段から脇の処理をするが、男性は処理をしない人が多い(脇毛がある分、ワキガの臭いがこもりやすくなる)。
なお、ワキガ対策は、自分が臭いが気になった時点から始めるのがベストです。「〇歳から」といった指定はありません。ただし、思春期から症状が見られるケースが多いため、学生の頃からワキガ対策をしている人もいます。
別記事「男性ならではの“ワキガ臭対策”とは?目指せ!ワキガの「根本解決」」にて、詳細を記載しています。併せてご覧ください。
- 質問②~自分でできるワキガ対策で、加齢臭もいっしょに改善できる?
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はい。改善できます。ただし、医療機器を使って加齢臭を改善することはできません。
中年以降に皮脂の酸化が進みやすくなることで発生する、加齢臭。皮脂の酸化は“身体のサビ”ともいわれる活性酸素が発生したときに起こりやすく、臭いが強くなる傾向があります。
この加齢臭は、自分でできるワキガ対策と同じ方法を用いて改善することが可能です。しかし、医療機器による加齢臭の改善方法はありません。
加齢臭への対策としては、バランスの良い食事・喫煙・規則正しい生活習慣などが挙げられます。
まとめ|ワキガ対策は自分でできるところから始めよう
自分で手軽にワキガの臭いを抑えられたら、どんなに楽か……。そう思う人の気持ちもわかります。しかし、症状の程度によっては専門家に相談した方が賢明です。
今回ご紹介したいくつかのセルフケアを試してその効果を見れば、自分で解決できる問題なのか、そうではないのかの判断はできるはずです。その結果、もし一人で解決することが難しそうだと感じたら、専門の医療機関に相談し、抱えている悩みや不安を打ち明けてみてください。
一人でワキガに悩む必要はありません。まずは、自宅で気軽にできるセルフケアを始めてみて、ご自身に合った改善方法を見つけてみましょう。