服の脇に黄ばみが!ワキガとの関係性や黄ばみを防ぐ方法を解説
この記事でご紹介すること
「あれ? ブラウスの脇に黄色いシミが……。もしかして私、ワキガかも!」
脱いだ服の脇部分が黄ばんでいるのを見て、自分がワキガなのではないか……と不安に駆られたことはありませんか?
服の黄ばみはワキガが関係していることも多いのですが、それだけが原因とは限りません。
今回の記事では、黄ばみの原因や予防法、そして黄ばみがついてしまった場合の洗濯方法などをご紹介します。
ワキガだけではない黄ばみの原因
多くの場合、服の黄ばみの原因は、「汗」によるものです。
汗は誰でもかくものですが、特にワキガ体質の方は、脇に多く点在するアポクリン腺と呼ばれる汗腺から粘り気の強い汗を分泌します。
実は、色素成分が含まれているこの汗が皮膚表面にある常在菌と混じり合い、服が黄ばむ原因を作っているのです。
ただ、「服が黄ばんでいる=ワキガ」と断定するのは、まだ早いかもしれません。
なぜなら、ワキガ以外の原因で黄ばんでいるケースも多いからです。
例えば、臭いを抑えるために使用しているデオドラント剤に含まれる成分と、汗に含まれる成分が化学反応を起こして服が黄色く変色する場合もあります。
ほかにも、洗濯方法に問題があるために衣服へ付着した汗が落ち切らずに蓄積し、黄ばみにつながるケースもあります。
脇以外の部位にも黄ばみが発生しているかどうかや、黄色の濃淡によっても想定される原因は異なるので、あらゆる可能性を想定しながら黄ばみの原因を特定し、改善策を講じていくことが大切です。
脇の黄ばみを防ぐ方法と洗濯の仕方
職場の同僚やお客さんには絶対に見られたくない、脇の黄ばみ。
特に白系の服は目立ちやすいので着るのを避けたいところですが、女性の場合は職場の規定によって白のブラウス着用が義務付けられている会社もあるでしょう。
黄ばみがついたブラウスは捨ててしまいたいところですが、都度取り替えていては面倒ですし、購入費用もかさんできます。
この章では、黄ばみの原因を探す方法と併せて、黄ばみを防止する方法とその落とし方についても詳しくご紹介します。
脇を清潔に保つ!汗を瞬時に吸い取るワキパッド
衣服に付いた汗が蓄積し、皮膚表面の菌と混じり合うことで発生する、脇の黄ばみ。
防止するには脇を清潔に保つことが必要なのですが、そんなときに役立つのが、ワキパッドです。
装着することで汗を瞬時に吸い取ってくれるので、蒸れから脇を守ってくれます。
アロマなど、香りがあるタイプから無臭のものまで、さまざまなタイプが販売されているので、好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
とはいえ、パッドが吸い取れる水分量には限界があるので、ある程度使用した段階で取り替える必要があります。
そのまま使用し続けると蒸れる原因となり、かえって菌が繁殖しやすい環境をつくることにつながってしまうので注意しましょう。
デオドラント剤を使用する
汗による臭いを抑えるデオドラント剤には、シートタイプからスプレータイプまで、様々な種類の製品がドラッグストアなどで販売されています。
各製品で含まれている成分が異なりますが、中には衣服に付着している汗と化学反応を起こすことで黄ばんでしまうケースもあります。
ただし、同じデオドラント剤でも人によって黄ばみが発生する場合としない場合があるので判断が非常に難しいところです。
そのような場合は、普段とは違う種類のデオドラント剤を使用してみるか、使用自体を止めてみることで黄ばみを抑えられるかもしれません。
洗濯の仕方に工夫を。しつこい汚れには漂白剤と重曹がおすすめ
ワキパットの装着やデオドラントシートによる対策も効果が見られず、黄ばみが付いてしまうこともあるでしょう。
洗濯してすぐに落ちればよいのですが、頑固な黄ばみはなかなか落ちない場合もあります。そんなときは、洗濯方法を工夫してみると改善するかもしれません。
漂白剤による洗濯
しつこい汚れには漂白剤が有効です。洗面器にぬるま湯を張って漂白剤を投入し、黄ばんだブラウスやワイシャツを浸します。黄ばみが軽度ならば20分程度、重度ならば1日漬け込んだ後に石鹸でこすると良いでしょう。あとは通常通り、洗濯機で洗うだけです。
重曹を使用した洗濯
もう一つおすすめしたいのが、重曹による洗濯です。重曹は汗に含まれる臭い成分を打ち消すのに有効です。料理や薬にも含まれているので、人体への悪影響もありません。使用方法はとても簡単で、衣服の汚れた部分に直接塗って洗濯機に入れるだけです。
漂白剤と重曹は組み合わせる
さらに頑固な汚れや黄ばみを落としたい場合、漂白剤と重曹の両方を組み合わせ洗濯するとよいでしょう。混ぜても危険はありませんのでご安心ください。黄ばみが付着したら可能な限り早く、漂白剤か重曹を用いて洗濯する。これさえ覚えておけば、たとえ黄ばみを防ぎきれなかったとしても安心ですね。
こまめな手入れをせずに黄ばみを防ぐ方法
ワキパッドやデオドラント剤のデメリットも理解する
ワキパッドを装着して脇を清潔に保つことで、汗ジミや黄ばみもかなりの確率で防ぐことが出来ます。
ただしワキパッドにはデメリットもあります。
腕を上げた時にはブラウスの隙間からパッドが見えてしまいますし、ブラウスを替える度にパッドも取り替えなければいけないので面倒です。
さらにワキパッドの粘着部分がワイシャツやブラウスに残ってしまうこともあるので、手入れもこまめにしなければならず、金銭面での負担も大きいでしょう。
デオドラント剤の使用についても同様です。
汗でデオドラント剤が流れてしまえば都度塗り直さなければならないですし、シートの場合もこまめに拭き取らなければなりません。
そしてワキパッドとデオドラント剤の両方に言えることですが、これらは飽くまで「セルフケア」ですので、汗ジミや黄ばみを根本的に改善することを目的にはしていません。
黄ばみを防ぐのであれば、ボツリヌストキシン注射がおすすめ
汗の分泌を抑えたいのなら、アポクリン腺やエクリン腺の汗腺の働きを抑える成分を含んだ注射を脇の下に打つことで汗の分泌を一時的に改善する、「ボツリヌストキシン注射」がおすすめです。
人間は精神が緊張状態になると「アセチルコリン」という神経伝達物質を分泌し、発汗を促進します。
ボツリヌストキシン注射には交感神経に働きかけて筋肉の動きを止める効果があり、注射をすることでアセチルコリンの分泌を抑えることが可能です。
ボツリヌストキシン注射は、短時間で治療が出来る上に、副作用もほぼないので手軽に脇ワキ汗を止められます。
ワキパッドやデオドラント剤による手入れと比べると費用はかかるものの、時間の面では非常に優れた脇汗対策といえます。
ただし、効果が半年程度と永続的ではないため、定期的に打ち直す必要がある点は注意が必要です。
まとめ|予防をしつつ、気になる場合は専門医に相談へ
ブラウスやワイシャツにできる脇の黄ばみは、友人や職場の同僚には相談しづらいもの。
「あの人ワキガらしいよ」などと噂を立てられたら……と思うと、気が気ではありませんよね。
ですがご安心ください。ほとんどの場合、黄ばみはワキパッドやデオドラント剤で予防できますし、黄ばみがついてしまったとしても洗濯で落とせますので必要以上に気にすることはありません。
今回、ご紹介してきた方法で、ぜひ黄ばみの対策に取り組んでみてください。
ただし、黄ばみの色合いが濃かったり強い臭いが生じている場合は、ワキガである可能性も否定出来ません。
「自分はワキガなのではないか」と一人で悩みながら生活するのは、精神衛生上良いことではないので、医師の診察を受けるのも一つの方法です。
無料でドクターによるカウンセリングを行っている病院もありますので、どうしても気になるようであれば、ご自身の症状を把握するためにも専門家に相談することをおすすめします。